「打ち粉」は、強力粉が使われるのは なぜ?

「打ち粉」について

 

「打ち粉」とは、

お菓子の生地を作る際、作業台に生地が付かないよう薄くふりまく粉の事です。

 

「打ち粉」は、一般的に「強力粉」が使われますが、それはなぜでしょう。

 

 

今回は、なぜ「強力粉」が使われるか 調べてみました。

 

 

 

 

小麦粉の粒子

 

結論を先に書きます。

強力粉のほうが、粉の粒子が粗く サラサラ した性質を持っているためです。

 

 

 

 

小麦粉の原料「胚乳」の細胞の性質について

 

「胚乳」の細胞の中には、「デンプン粒 (りゅう) 」というデンプンを貯蔵している袋状のものが沢山あります。

 

 

 

「硬質小麦」の場合、細胞質に含まれるタンパク質が多く、細胞質が硬くて割れにくいです。

 

上記のことから、「硬質小麦」から作られる「強力粉」は、大きな断片状態 の粒子が多いため、粉が粗く サラサラ した性質をしています。

 

 

 

タンパク質の少ない「硬質小麦」の場合、細胞質が軟らかくて「デンプン粒」から離れやすいです。

 

そのため、「デンプン粒」が むき出しになった粒子が多くなっています。

 

その結果、「軟質小麦」から作られる「薄力粉」は、粉の粒子が細かく しっとりして ダマ になりやすい性質をしています。

 

 

 

 

「薄力粉」と「強力粉」を見分ける方法

 

作業場などで、「強力粉」か「薄力粉」か 混ざってしまい 見分けることが困難になる時があります。

 

そんな時の見分け方は、手のひらの上で 粉を「ギュッ」っと 力を入れて握ってみてください。

 

手を開いた時、粉が指の形で固まった状態の場合は「薄力粉」です。

 

 

一方、粉が サラサラ して指の形が残らず 崩れた場合は「強力粉」となります。

 

 

 

まとめ

 

1、「打ち粉」とは、お菓子の生地を作る際、作業台に生地が付かないように 薄くふりまく粉の事です。

 

2、「薄力粉」より「強力粉」のほうが、粉の粒子が粗く サラサラ した 性質を持っているため「打ち粉」に適しています。

 

3、「薄力粉」と「強力粉」が混ざってしまい、見分けるのが困難な時は、手のひらでの上で「ギュッ」っと 握ってみましょう。

 

4、粉が、指の形で固まった状態なら「薄力粉」、サラサラ して 崩れた場合は「強力粉」となります。

 

 

 

 

以上、参考にしていただけたら幸いです。

 

 

 

トップへ戻る