「打ち粉」について
★「打ち粉」とは、
お菓子の生地を作る際、作業台に生地が付かないよう薄くふりまく粉の事です。
「打ち粉」は、一般的に「強力粉」が使われますが、それはなぜでしょう。
今回は、なぜ「強力粉」が使われるか 調べてみました。
小麦粉の粒子
★ 結論を先に書きます。
強力粉のほうが、粉の粒子が粗く サラサラ した性質を持っているためです。
小麦粉の原料「胚乳」の細胞の性質について
「胚乳」の細胞の中には、「デンプン粒 (りゅう) 」というデンプンを貯蔵している袋状のものが沢山あります。
*「硬質小麦」の場合、細胞質に含まれるタンパク質が多く、細胞質が硬くて割れにくいです。
上記のことから、「硬質小麦」から作られる「強力粉」は、大きな断片状態 の粒子が多いため、粉が粗く サラサラ した性質をしています。
* タンパク質の少ない「硬質小麦」の場合、細胞質が軟らかくて「デンプン粒」から離れやすいです。
そのため、「デンプン粒」が むき出しになった粒子が多くなっています。
その結果、「軟質小麦」から作られる「薄力粉」は、粉の粒子が細かく しっとりして ダマ になりやすい性質をしています。
「薄力粉」と「強力粉」を見分ける方法
作業場などで、「強力粉」か「薄力粉」か 混ざってしまい 見分けることが困難になる時があります。
そんな時の見分け方は、手のひらの上で 粉を「ギュッ」っと 力を入れて握ってみてください。
手を開いた時、粉が指の形で固まった状態の場合は「薄力粉」です。
一方、粉が サラサラ して指の形が残らず 崩れた場合は「強力粉」となります。
まとめ
1、「打ち粉」とは、お菓子の生地を作る際、作業台に生地が付かないように 薄くふりまく粉の事です。
2、「薄力粉」より「強力粉」のほうが、粉の粒子が粗く サラサラ した 性質を持っているため「打ち粉」に適しています。
3、「薄力粉」と「強力粉」が混ざってしまい、見分けるのが困難な時は、手のひらでの上で「ギュッ」っと 握ってみましょう。
4、粉が、指の形で固まった状態なら「薄力粉」、サラサラ して 崩れた場合は「強力粉」となります。
以上、参考にしていただけたら幸いです。