コーヒーと生クリーム
お菓子を召し上がる際、一緒に コーヒーを飲む方も いらっしゃると思います。
コーヒーを飲む時、苦みを緩和させたい場合 生クリームを入れます。
その時、白い羽毛のようなものが浮かんだことはないでしょうか?
時には、生クリームを加えたとたん、キラキラ したものが浮かび上がる場合もあります。
今回は、何故このような現象が起こるのか 調べてみました。
コーヒーに生クリームを混ぜると起こる現象
★ 結論から言います。
「フェザー現象」や「オイルオフ現象」が原因で、白いものが浮かび上がってきた現象。
上記の現象の原因は、生クリームが かなり老化している場合に起こります。
白い羽毛のようなもの
コーヒーに生クリームを入れる理由は、生クリームの中に含まれている乳成分が コーヒーの苦みを緩和し、口当たりを マイルド にする働きがあるからです。
ですが、老化が進んだ生クリームをコーヒーに混ぜたりすると、白い羽毛のようなものが表面に浮かび上がってきます。
これは、「フェザリング現象」と呼ばれ、生クリームに含まれる「タンパク質」が、コーヒーの「酸」と「熱」によって凝固したものです。
特に起こりやすいコーヒーとは
キリマンジャロやモカなど、酸味の強いコーヒーが起こりやすいです。
また、焙煎の程度が浅い場合や抽出したコーヒーを長時間保温した場合でも コーヒーの酸味が強くなりフェザリング現象が起こりやすくなります。
「フェザリング現象」とは 別の現象
コーヒーに生クリームを加えた時、表面上に油滴のようなものが キラキラ と浮かんでくることもあります。
これは、「オイルオフ現象」と呼ばれ、※脂肪球 を保護している被膜が崩れ、中に含まれる乳脂肪がバターを溶かしたような状態で浮かび上がってきた現象です。
これらの現象が出る原因
これらの現象は、生クリームが かなり老化した場合 に起こります。
このような状態で飲んでしまうと、お腹の調子を悪くさせる原因にもなります。
コーヒー用のクリームも ホイップ用のクリーム同様、あまり振動をさせず 5℃以下で保存するように注意しましょう。
※ 脂肪球(しぼうきゅう) − 生クリームの中に含まれている球状の乳脂肪。
まとめ
1、コーヒーを飲む際、苦み緩和のため生クリームを入れます。その時、白い羽毛 または キラキラ したものが浮かんでくる場合があります。
2、この現象は、「フェザー現象」または「オイルオフ現象」によるものです。
3、「フェザー現象」とは、酸味の強いコーヒーに起こりやすい現象です。
4、「オイルオフ現象」とは、表面上に油滴のような キラキラ と浮かんでくる現象で、脂肪球を保護している被膜が崩れ、乳脂肪がバターを溶かしたような状態で浮かび上がる現象です。
5、これらの現象は、生クリームが かなり老化している場合に起こり、お腹の調子を悪くさせる原因にもなります。
6、保存方法 = あまり振動させないよう冷蔵庫(5℃以下)で保存しましょう。
以上、参考にしていただけたら幸いです。