バタークッキー
バタークッキーと言えば、サクサク した軽い口当たりが とても美味しく感じられます。
では何故、小麦粉生地にバターを配合すると サクサク とした軽い口当たりに仕上がるのでしょう。
今回は、サクサクとしたバタークッキーについて 調べてみました。
バターと小麦粉の関係
★ 結論から言います。
小麦粉の粘弾性のもとになる「グルテン」形成をバターが阻止するため、サクサク に仕上がります。
( この時、温度 13〜18℃くらいの範囲で作業することが大切です。)
*クッキーやビスケットなどの小麦粉製品は、バターの配合が少ないと「バリン」と 割れる硬い食感になり、バターを大量に配合すると「サクサク」と 軽い口当たりに仕上がります。
このように小麦粉生地を もろく仕上げる効果 のことを、油脂の「ショートニング性」と呼びます。
このような優れた「ショートニング性」を発揮できるのは、バターの「※可塑性」によるものです。
バターの可塑性を発揮させるには温度が大切
「サクサク」とした口当たりにさせるには、温度設定が必要不可欠です。
温度で言えば、13〜18℃くらいの範囲です。
温度が低すぎると、バターは硬い粒上になるため、生地の中に膜状に広がって形成を阻止できず、「サクサク」しません。
温度が高すぎると、バターは液状になり小麦粉生地に しみ込み、やはり「サクサク」しないのです。
このことから、「サクサク」と口当たりの軽いクッキーを作るには、バターが「ショートニング性」を発揮できる 温度範囲 で作業を行うことが大切です。
※ 可塑性(かそせい) − 物体に力を加えて形を変えた【 歪みを作った 】時、力を取り除いても変形がそのままになる性質。
*参考までに − 物体に力を加えて形を変えた時、力を取り除いたとたん変形が もとにもどる性質を弾性という。
まとめ
1、クッキーなどの小麦製品は、大量にバターを配合しないと「サクサク」しません。
2、小麦粉生地を もろく仕上げる効果のことを、油脂の「ショートニング性」と呼びます。
3、優れた「ショートニング性」を発揮できるのは、バターの「可塑性」によるものです。
4、小麦粉製品をサクサク とした口当たりにさせるのは、温度設定も必要不可欠です。
5、温度は、13〜18℃くらいの範囲です。
6、上記の温度より、高くても 低くても「サクサク」しません。
以上、参考にしていただけたら幸いです。