小麦粉について
小麦粉と言えば、私達がよく知る お菓子の材料で親しみがあります。
小麦粉には、「薄力粉」・「中力粉」・「準強力粉」・「強力粉」・「デュラム粉」に分かれているのはご存じかと思います。
では、この分類した他にも 小麦粉の品質(等級)で分類されていることを ご存じでしたか?
そして、この「等級」は5段階に分かれています。
今回は、「小麦粉の等級」について調べてみました。
小麦粉の等級
まず小麦粉を知るには、小麦粉になるまでの工程を理解する必要があります。
小麦の粒を小麦粉にする作業
最初に、小麦粉を工場に持ち込み粗(あら)く砕きます。
その砕いた破片の中から「 胚乳(はいにゅう)の断片 」と「 外皮の部分 」に振り分け、「 外皮と胚乳に振り分けられない部分 」は、また前の工程に戻し、胚乳だけを 少しずつ取り出していきます。
最初に取り出した胚乳は 粒の中心 ( 良質 ) のものが多く、後の工程になるほど外皮に近いものが多くなります。
この結果、同じ小麦の原料から作られても、「品質」が異なるのです。
このような品質の違いを明らかにするため、「等級」を使い分類されています。
等級の分類
*等級の分類では、高品質なものから順に、
「特等粉」・「一等粉」・「二等粉」・「三等粉」・「末粉 (すえこ) 」の5段階に分けられ、等級が上位のものほど ミネラル分 が少なく、くすみも少ない淡いクリーム色をしています。
※ 末粉は工業用接着剤配合用になります。
★ 分類した等級別に表にしてみました。
薄力粉 | 中力粉 | 準強力粉 | 強力粉 | デュラム粉 | |
特等粉 |
カステラ |
フランスパン | 高級ロールパン | 高級食パン | 高級マカロニ |
一等粉 |
ケーキ |
高級めん |
高級菓子パン |
高級食パン | マカロニ |
二等粉 |
一般菓子 |
うどん |
菓子パン |
食パン |
スパゲッティ |
三等粉 | 駄菓子 | かりんとう |
焼麺 |
焼麺 |
※ これは、ほんの一例です。
スーパーなどで売られている 一般向けの小麦粉は、一等粉のものが多いです。
業務用製菓材料販売店では、特等粉をはじめとして、様々な種類の小麦粉が販売されています。
まとめ
1、小麦粉には、「薄力粉」・「中力粉」・「準協力粉」・「ディラム粉」の他に、等級で分類されています。
2、小麦粉を作る過程で、外皮と胚乳が混入した部分を、何度も前の工程に戻し、胚乳だけを少しずつ取り出しています。
3、最初に取り出した胚乳は 粉の中心(良質)のものが多く取れます。
4、このことから、同じ小麦粉の原料から作られていても「品質」が異なります。
5、「品質」には、高品質のものから、「特等粉」・「一等粉」・「二等粉」・「三等粉」・「末粉」の5段階に分けられています。
6、末粉は、工業用接着剤に配合されています。
以上、参考にしていただけたら幸いです。