コレステロールの常識
以前では、コレステロールは食事によって変化すると考えられてきました。
今では「コレステロールの 80〜90%は肝臓で作られている」ことが わかり常識になりました。
この事実により、コレステロールを食事でコントロールする努力は あまり意味がないことが判明したわけです。
実際、コレステロールを多めに摂取しても、血中のコレステロール値は ほとんど影響を与えないことが 研究結果で分かっています。
「コレステロールの働き」については、以前 詳しく書きましたので こちら の記事をご覧ください。
コレステロールの研究でわかってきたこと
コレステロールに関する研究は、日々進歩を続けています。
以前は、心筋梗塞など血液系疾患の犯人は「悪玉コレステロール」だと決めつけていました。
ですが、どうやら「悪玉コレステロール(LDL)」自体は悪いものではないことが わかってきました。
「 変性(性質が変わる)LDL 」
心筋梗塞など血液系疾患は、「 酸化や糖化した 変性LDL 」こそが問題だったことが わかってきました。
もちろん、LDLコレステロール値が増えていけば、酸化や糖化の危険性も増す可能性があります。
最近注目されてきているのは、「ApoB」と「ApoA」の数値です。
・「ApoB」が増加 = LDL コレステロール値の増加の意味。
・「ApoA」の低下 = HDL コレステロール値の低下の意味。
上記の2つの数値比こそが、動脈硬化の進行具合を知るための 指針になると考えられています。
そして この数値比が、0.8以上になると心筋梗塞や狭心症の発症率が高まると いわれています。
* ポイント
この数値は、「 糖質を多く摂れば 悪化 」し、「 脂質を摂ることで 改善 」することも PURE 研究で わかってきました。
今後も、新しいデータが次々と示されていきます。
これからは、過去の コレステロールの知識を改め、食生活の見直しをすることが大切です。
重要なこと
1,脂質 を不足させない。
2,糖質 をひかえる。
まとめ
1,コレステロールの働きについて詳しく書いた記事がありますので こちら からご覧ください。
2,以前は、心筋梗塞など血液系疾患の犯人は「悪玉コレステロール」だと決めつけていましたが、どうやら それ自体は悪いものではないことが わかってきました。
3,心筋梗塞など血液疾患の犯人は、「酸化や糖化した 変性LDL 」だったのです。
4,最近注目されているのが、「ApoB」と「ApoA」の数値です。
5,「ApoB」が増加すると「LDL コレステロール値」の増加を意味します。
6,「ApoA」が低下すると「LDL コレステロール値」の低下を意味します。
7,上記の2つの数値比こそが、動脈硬化の進行具合を知るための 指針になると考えられています。
8,この数値比が、0.8以上になると心筋梗塞や狭心症の発症率が高まるといわれています。
9,この数値は、「糖質を多くとれば悪化」し、「脂質を摂ることで改善」することが PURE 研究で わかってきました。
10,重要なことは、「脂質を不足させない」と「糖質はひかえる」この2つです。
以上、参考にしていただけたら幸いです。
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