薄口醤油の塩分は控えめなのだろうか
皆さん誰もが一度は使ったことのある醤油。
醤油といえば、深い焦げ茶色の「濃口醤油」と、淡い色合いの「薄口醤油」あります。
「濃口・薄口」と表記しているのだから、「薄口醤油」のほうが塩分が少なく健康にも良いと考える方が多いのではないでしょうか。
では、本当に「薄口醤油」は塩分が少ないのでしょうか。
今回は「濃口醤油」と「薄口醤油」の塩分の違いと、塩分表記について調べてみました。
「濃口醤油」と「薄口醤油」の塩分の違いと塩分表記
★ 結論を先に書きます。
・「濃口醤油」のほうが塩分が多いように感じますが、それは逆で「薄口醤油」のほうが塩分が多いのです。
「濃口・薄口」の塩分濃度
・濃口醤油の塩分濃度は、16%
・薄口醤油の塩分濃度は、18〜19%
※ 大さじ一杯分に含まれる塩分量で比較すると、
・濃口醤油は、2.6 g
・薄口醤油は、2.9 g
上記のことから、「薄口醤油なら健康的で良い」と思ってきたのは大間違い!ということです。
舌の感覚
「しょっぱくないから塩分は少ない」などのように、舌の感覚で塩分量を考えてしまいがちです。
舌の感覚は、まったくと言っていいほど あてにはなりません。
「ドレッシングやパンなど」は、製造過程で結構な量の塩分が使われているのを ご存じでしょうか。
食品表示がわかりずらく表記されているため 塩分量まで知ることが難しくなっています。
これは、多くの人が「塩分の摂り過ぎはよくない」と意識しているため、食品の塩分含有量を知られないよう難しく表記されているからです。
ナトリウム表記
食品によっては、「ナトリウム表記」がなされています。
「ナトリウム 1g」と表記されていると、あたかも「塩が 1g」入っていると勘違いしてしまいがちです。
*ナトリウム 1g = 食塩 2.54g 相当
ナトリウム表記を勘違いし続けると、とんでもない量の塩分を摂ってしまいます。
新しい食品表示
こうしたいい加減な食品表示情報を改善すべく、2015年4月に「新しい食品表示法」が施行され、より分かりやすく表示が義務づけられました。
(加工食品及び添加物)については、2020年4月完全移行されました。
これを機に、健康のため「食品表示」を気にしてみてはいかがでしょう。
まとめ
1、「濃口醤油」と「薄口醤油」では、「薄口醤油」のほうが塩分が多いです。
2、「濃口醤油」の塩分濃度は、16%。「薄口醤油」の塩分濃度は、18〜19%。
3、舌の感覚は、あてにはなりません。「ドレッシングやパンなど」は、製造過程で結構な量の塩分が使われていますが 気付きにくいです。
4、食品表示がわかりずらく表記されているため 塩分量まで知ることが難しくなっています。
5、これは、多くの人が「塩分の摂り過ぎはよくない」と意識しているため、食品の塩分含有量を知られないよう難しく表記されているからです。
6、「ナトリウム 1g」と表記されている場合は、食塩 2.54g相当にあたります。
7、こうしたいい加減な食品表示情報を改善すべく、2015年4月に「新しい食品表示法」が施行され、より分かりやすく表示が義務づけられました。
(加工食品及び添加物)については、2020年4月完全移行されました。
以上、参考にしていただけたら幸いです。