「糖質」と「糖尿病」の関係性
「糖質」の制限、その目的は やせるほかに もう一つあります。
それは、「糖尿病」の予防になるということです。
「糖尿病」といえば、今や国民病ともいえる病気です。
2016年、国民健康栄養調査によると、「糖尿病」もしくは「糖尿病予備軍」の推計人数は 約2万人にも のぼるそうです。
これは、国民の6人に 1人の割合に相当します。
今回は、「糖質」と「糖尿病」の関係について 調べてみました。
「1型糖尿病」と「2型糖尿病」について
★「糖尿病」には「1型糖尿病」と「2型糖尿病」があります。
*1型糖尿病
ウイルスなどが原因で、すい臓がインスリンを作れなくなる。
*2型糖尿病
生活習慣病により、すい臓が疲れてインスリンの分泌が低下する。
「2型糖尿病」は 全体の9割
全体の9割が、「糖質」の摂り過ぎや運動不足などによる生活習慣病によって、「糖尿病」が発症してしまうようです。
「2型糖尿病」は「糖質」が大きな原因
体内に「糖質」を摂り込むと、血液のブドウ糖が多くなります。
すると、すい臓からインスリンが分泌され血糖値を下げる働きをします。
ところが「糖質」の摂り過ぎを続けてしまうと、すい臓に負担がかかり、やがてインスリンが正常に分泌されなくなります。
その結果、血糖値が正しくコントロールできなくなり、そのような状態が長く続くと糖尿病になってしまう
「糖尿病」を治す方法はあるの?
*「糖尿病」を発症する前の段階で、「糖質の制限」を おこなえば健康な状態に戻ることも可能です。
しかし、「糖尿病」と診断されしまうと、完治することはないのです。
普段から「糖質」の摂取量をひかえ、血糖値を正常に保つことが大切です。
「糖尿病」と合併症について
一度「糖尿病」になってしまうと、少量の「糖質」を摂っただけで血糖値が急激に上がるようになります。
「糖質」のコントロールを おこない、血糖値を正常に保たなければなりません。
「糖尿病」を発症したからといって、死に至ることはありません。
「糖尿病」が原因で、合併症を引き起こすのが問題なのです。
「糖尿病」三大合併症と病気のリスク
「糖尿病」の三大合併症とは
「糖尿病腎症」・「糖尿病網膜症」・「糖尿病神経障害」が有名です。
* 他にも、心筋梗塞や脳卒中、がん、認知症、骨粗鬆症、歯周病 などの病気にかかるリスクも高くなります。
健康な人と比べて平均寿命が10年も短いというデーターも出ていますので、「糖尿病」になってしまったら、これらの病気を念頭に置き、予防していくのが重要になります。
「糖尿病」の危険な合併症、「糖尿病腎症」について
「糖尿病」の合併症の中で、最も恐ろしいのが「糖尿病腎症」です。
これは、体内の老廃物を正常に ろ過できなくなる病気で、進行すると最終的に人工透析が必要になります。
「人工透析」とは
血液透析装置を使い、血液中の老廃物を ろ過してもらう処置です。
1回4時間を週3回の治療を 一生受け続けなければなりません。
「糖尿病腎症」と「AGE」
体内で「ブドウ糖」と「アミノ酸」が結びつき、それによって「AGE」ができます。
「糖尿病」になると、その「AGE」が原因で「糖尿病腎症」が発症しやすくなります。
* 腎臓には尿を ろ過するための膜があります。
「糖尿病」が進むと、この膜に「AGE」が くっつき炎症が起こります。
やがて 穴が空いてしまい、血中の「タンパク質」が尿に流れ出します。
「糖尿病」と診断されてから「AGE」を溜めないようにしても手遅れです。
普段から「糖質」をひかえ、もし「糖尿病」と診断されてしまった時でも、「糖尿病腎症」を発症させない心がけが大切です。
「糖尿病腎症」を発症させないためにも、腎臓の状態をチェックするのが大事です。
「糖尿病」と診断されたら、定期的に「尿アルブミン」を調べ、早めに適切な治療を受けることを おすすめします。
血糖値をコントロールする薬とは
「糖尿病」になると、少しの「糖質」を摂取しただけで、血糖値が大きく上がってしまいます。
血糖値のコントロールは、大きな課題と言っていいでしょう。
そんな「糖尿病患者」のために、血糖値を抑制する薬が存在します。
その薬の名は、「SGLT2阻害剤」といいます。
この薬を服用することにより、排出するのは 余分な「ブドウ糖」だけになり、低血糖に陥ることがなくなります。
※「不安定型糖尿病」について
インスリン注射や食事の量に関係なく、急激に血糖値が乱高下するため 予想不可能になります。
そのような患者に「SGLT2阻害剤」を使用することで、このような症状を防ぐことができます。
まとめ
1、「糖尿病」には、「1型糖尿病」と「2型糖尿病」があり、全体の9割りは「2型糖尿病」だと言われています。
2、「2型糖尿病」は、「糖質」の摂り過ぎや運動不足などによる生活習慣病によって、発症してしまいます。
3、「糖質」を摂り過ぎてしまうと、すい臓に負担がかかり、やがてインスリンが正常に分泌されなくなります。
4、上記の結果、血糖値が正しくコントロールできなくなり、この状態が長く続くと糖尿病になってしまいます。
5、「糖尿病」と診断されてしまうと 治りません。
6、「糖尿病」になってしまうと、少量の「糖質」を摂取しただけで 血糖値が急激に上がってしまうので注意が必要です。
7、「糖尿病」の三大合併症は、「糖尿病腎症」・「糖尿病網膜症」・「糖尿病神経障害」が有名です。
8、「糖尿病」と診断されると、平均寿命が健康な人に比べて10年も短いというデーターが出ています。
9、「糖尿病」の合併症の中で、最も恐ろしいのが「糖尿病腎症」です。
10、体内の老廃物を正常に ろ過できなくなる病気で、進行すると最終的に人工透析が必要になってしまいます。
11、人工透析とは、血液透析装置を使い、血液中の老廃物を ろ過してもらう処置です。
12、「糖尿病」になると、「AGE」が原因で「糖尿病腎症」が発症しやすくなります。
13、「糖尿病」と診断されてから「AGE」を溜めないようにしても手遅れです。
14、普段から「糖質」をひかえ、もし「糖尿病」と診断されてしまった時でも、「糖尿病腎症」を発症させない心がけが大切です。
15、「糖尿病」と診断されたら、定期的に「尿アルブミン」を調べ、早めに適切な治療を受けることを おすすめします。
16、血糖値を抑制する薬「SGLT2阻害剤」は、「不安定型糖尿病」の患者にも効果があります。
以上、参考にしていただけたら幸いです。
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