自分自身が病気(神経鞘腫)と診断された。体験談と経緯!

突然、自分を襲った病気について

 

ここでは、健康な私を突然襲った病気について、書いていきたいと思います。

 

今後、同じような症状が みられた際、参考になれば幸いです。

 

 

 

 

私は現在50代、この病気が発症する前までは 体の調子も良く 毎日元気に過ごしていました。

 

そんなある日のこと、突然 右足の付け根から膝にかけて激しく痛み出したのです。

 

両親や親戚、共に大きな病気をした人は居ないと分かっていた私は、自分自身も大きな病気はしないまま、歳を重ねていくと思い込んでいました。

 

 

yy

 

 

1、最初の異変について

 

体の異変に気付いたのは 忘れもしない 2020年7月1日の夕方でした。

 

突然、右の腰から足(膝)にかけて痛み出し、短時間で痛みが悪化し続け、次の日には 想像を絶する痛みに変わっていました。

 

痛みの「レベル」を10段階に例えるなら、

 

「座ったり・立ったり・歩いたり」、その時の痛みは「レベル 10」

 

あまりの痛さに 吐き気がするほどです。

 

寝てる時の痛みは「レベル 6」程度。

 

夜は あまり眠れない状態でした。

 

 

 

2、接骨院に行ってみる

 

7月3日、様子をみても 一向に良くならないので、取り合えず接骨院に行ってみることにしました。

 

 

昼過ぎ、その日は土砂降りの雨。

 

接骨院には誰もいなく、予想より早く診察してもらえそうで ラッキーでした。

 

激痛に耐えながら、何とか受付を済ませ診察室に・・・

 

 

診断結果は、「腰の捻挫」。

 

早速、ベットに寝かされ 電気治療を始めることに。

 

すると、痛みが気持ちよさに変わり とても心地よく感じました。

 

 

治療も終わり 立って歩き始めた直後、再び激痛が走り 立っても座っても治まらなくなりました。

 

とうとう我慢の限界がきたのか、会計中に突然の吐き気!

 

会計を急いで終わらせ、外に止めておいた車の前で吐いてしまいました。

 

幸い その日は 朝から何も食べていなかったため、何も出なくて助かった (>_<;)

 

少し車の中で休み、痛みに耐えながら帰りました。

 

yy

3、整形外科に行ってみる

 

接骨院から帰ってからも 痛みが治まらず、翌日 近くの整形外科に行くことにしました。

 

激痛に耐えながら、受付を済ませ 診察室に・・・

 

早速 レントゲンを撮ることに。

 

レントゲンの前に、お尻の穴に痛み止の薬を入れられ、更に お尻に痛め止めの注射を打たれました。

 

痛かった (>_<;)

 

激痛も治まらないうちに、レントゲン室へ 引っ張られながら連れていかれる。

 

 

レントゲンの結果は 「 ヘルニア? 」らしい・・・ とのこと。

 

ハッキリ見えないため、今度は「MRI」に入ることに。

 

 

引き続き激痛も治まらないまま「MRI」室に連れていかれました。

 

初めて入った「MRI」、狭くて圧迫感があり、「 機械の音? 」が うるさかった。

 

 

無事に終わって待つこと15分程度、結果が出ました。

 

 

4、診断結果

 

何か腫瘍らしき影が見えるらしいので、今度は 造影剤を点滴しながら「MRI」に 入ることに・・・

 

 

2度目の診断結果、脊髄に良性腫瘍が見つかる。

 

病名 「 神経鞘腫(しんけいしょうしゅ)」

 

珍しい病気らしく、ここの整形外科では手に負えないため、大学病院に紹介状を書いてもらいました。

 

( 痛み止めの薬を出してもらうが 効果は感じられなかった )

yy

5、大学病院に行く

 

早速、午前中のうちに紹介された大学病院に行きました。

 

流石に人が沢山います。

 

 

足の激痛に耐えながら受付付近のソファーに寝っ転がる。

 

受付は すべて付き添いの母に任せました。

 

 

受付を済ませ、整形外科の受付へ。

 

また、前のソファーで横になりながら順番がくるのを待つことに。

 

 

1時間以上待たされ、ようやく診察室に 自分の番号が表示されました。

 

 

診察してくれたのは、30代の若い先生。

 

その先生は、いつもは東京の大学病院で仕事をしてるらしく、今日は たまたま この大学病院に来てたそうです。

 

昨日の外科病院から送られてきた「MRI」の写真を見ながら 今までの経緯など聞かれた。

 

すると、先生の知っている有名な外科医の先生に 招待状を書いてもらえることになりました。

 

先生によると、その有名な外科医の先生は 招待状がなければ、なかなか主治医になってもらうことができないとか・・・

 

どうやら運が良かったらしいです。

 

 

その日は予約だけで、薬はもらえず 激痛に耐えながら帰ることになりました。

 

 

6、有名な先生が主治医に

 

待ちわびた大学病院の予約日、激痛に耐えながら病院に向かう。

 

今回も母に受付類は任せ、整形外科診察室前のソファーで 横になりながら順番を待つことに。

 

 

取り合えず、立っても座っても激痛が走るので これを何とかしてもらいたい思いでした。

 

 

1時間以上待たされ、ようやく自分の番が来た。

 

診察室の中に入ると、そこには外科医の先生が座っていました。

 

 

いろいろ聞かれた後、1週間後に造影剤を注射してから また「MRI」に 入ることになり、

 

それに伴う血液検査が必要らしく、採血してから帰るように と言われました。

 

診察の最後に、

 

「 痛み止めの薬が ほとんど効かないんです。」

 

と、言ったら、先生が

 

「 痛みを10段階に例えると どのくらいですか?」

 

と、聞かれたので、

 

「 マックスです!」

 

と、即答した。

 

そうしたら、神経に良く効く薬を出してくれました。

 

 

 

薬の名は「 リリカ 」

 

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帰ってすぐ その薬を飲んだ結果、ウソのように痛みが引いて楽になりました。

 

 

7、3度目の「MRI」検査

 

7月18日午後、「MRI」の検査日が来た。

 

先生から出してもらった薬のおかげで、少しの痛みはあるものの 普通に歩けるようになったので、病院に行くのも楽でした。

 

いよいよ検査。

 

造影剤の注射は痛かったけれど、3度目の「MRI」、慣れていたせいかスムーズに終わりました。

 

 

翌日、検査を聞きに再び病院へ。

 

診断結果「神経鞘腫」

 

手術の予定を入れる。

 

 

手術を行う際、詳しい画像を撮影するため 7月22日検査入院をすることになりました。

 

検査の内容は、腰骨に直接注射を刺し 造影剤を流し込んでからレントゲン撮影をするらしい・・・

 

流石に この検査は抵抗があった (>_<;)

 

 

診察室を出た後、面倒な入院手続きを終えてから帰りました。

yy

 

8、1日入院

 

7月22日、いよいよ入院の日。

 

午前10時までに受付を済ませ、入院受付窓口まで行きます。

 

口頭でナースセンターへの行き方と 入院についての注意事項の説明を聞く。

 

最後に4人部屋の ベットに案内され、説明は終了した。

 

 

時間調整のため午後1時過ぎまで 家族との会話。

 

1時半に検査開始。

 

まずは レントゲン。

 

 

その後、4人部屋に帰って点滴の針だけ刺す作業。

 

若い20代の男性が担当してくれました。

 

まだ 慣れてないのが見て取れた。

 

1度 奥まで点滴針を刺す。

 

何かが上手く いかなかったらしく 1度 針を抜き、もう一度奥まで刺された。

 

「 これは 痛かった・・・ 」

 

 

次は、事前に恐ろしい脊髄注射の説明を受けた

 

まずは、車いすに座らされ点滴開始。

 

検査室まで移動した後、数十分順番待ちをする。

 

 

いよいよ、自分の番。

 

大きなレントゲンの台に座らされ、背骨の位置を特定しながら消毒作業が始まる。

 

消毒が終わると、その場に 膝を抱え丸まった状態で 寝るように指示をされる。

 

 

目の前に体格の良い ベテラン看護師(女性)さんが来る。

 

恐怖のあまり、思わず その看護師さんに

 

「 注射の時間は どのくらいですか?」

 

と、聞いてみた。

 

 

看護師さん

 

「 皆さん、思ったより早く終わった と言われますよ。たまに長いと言われる患者さんもいますが・・・」

 

そう答えた。

 

 

それを聞いて、自分なりに想像してみた。

 

「 注射針を刺して、一定量の造影剤を流し込み 注射針を抜いて終了。」

 

そんなふうに勝手に思い込みました。

 

 

注射開始 !!

 

腰骨あたりに、想像していたよりも かなり太い針を刺される感触。

 

「 いてぇー !! 」

 

体に力が入る。

 

ベテラン看護師に、頭と膝を 凄い力で押さえつけられ、丸まった体を強制的に維持された。

 

 

1分・・・ 2分・・・  なかなか注射針を抜く気配が感じられない。

 

後ろから、若い女性と先生らしき声が 微かに聞こえてくる。

 

 

先生らしき声

 

「 注射器をもっと立てろ !! 」

 

どうやら、新人らしき若い女性と先生が小声で会話しているらしい。

 

 

そのうち、注射針を刺したまま グリグリ動かしている感触 (>_<;)イタイ

 

何をやっているのか 見えない恐怖と痛み・・・

 

そうしているうちに、細い針を プツプツ背中の至る所に刺されている感触。

 

 

ベテラン看護師が、体を押さえつけながら、

 

「 リラックスしてくださいね〜 」

 

と、言っている。

 

 

とても リラックスなど出来もせず、全身に力が入り続けるばかり・・・

 

 

先生らしき声

 

「 右足に 痛みが出たら言ってくださいね 」

 

と、言ってきた。

 

ただでさえ痛いのに 更にどんな痛みが来るのだろう。

 

そんなことを考えながら耐えていました。

 

 

その数十秒後、右足に一瞬激痛。

 

「 いてぇ ― !! 」

 

思わず 声を出してしまった。

 

 

その声を出した直後、造影剤を流し込まれるような重たい痛みが・・・

 

数秒後、ようやく 注射針を抜かれ解放された。

 

 

注射をしてから 少なくても5分以上経過していると感じた。

 

「 これで短く感じる人が居るなら、きっと神経が どうかしているのだろう 」

 

と、勝手に思ってしまった。

 

 

力を入れ続けたせいで 疲れ切っているところに 続けてレントゲン撮影。

 

立たされたり 座らされたり、大変だった。

 

 

その後、4人部屋のベットに連れられ 1時間安静にしているように言われた。

 

ようやく、落ち着いて 少し眠れる・・・  っと思いきや、

 

同室の隣に寝てるお爺さんが、1〜2分おきに呼び出しブザーを押している。

 

うるさくて眠れない・・・

 

 

聞いていると、つまらない事ばかり・・・

 

看護師に、

 

「 老眼鏡買って来い 」だの、

 

「 買ってくるのが遅い 」だの、

 

「 フタが落ちたから拾え 」だの、

 

「携帯電話の文字が読めないから代わりに読め 」だの

 

「 家族にメールを送れ 」だの

 

「 点滴の液が もうすぐなくなるぞ 」だの

 

そんなことが、夜まで繰り返された (>_<;)

 

流石の看護師も うんざりしたらしく、タメ口 になっていった。

 

 

部屋代が無料な訳、なんとなく分かった気がした。

yy

 

9、入院時の食事

 

地獄のような検査も終わり、お昼ご飯を食べられなかったせいか お腹が空き、夕飯が楽しみになっていました。

 

 

こちらが楽しみにしていた夕食です。

 

yy

 

 

一見、美味しそうに感じます。

 

ですが、塩分が低く抑えられ、醤油・マヨネーズ・ドレッシング・ソース類は 一切ついていません。

 

実際 食べてみると 美味しいとは言えませんでした。

 

 

消灯時間は 午後9時。

 

明かりが消されたので 寝ることにしました。

 

 

朝6時に起床

 

体温と酸素濃度を測定。

 

その後は、うとうとしながら 食事が来るまで待つことに。

 

 

こちらが朝食になります。

 

yy

 

 

予想通り、かなりの薄味です。

 

唯一、ふりかけに多少塩分があったおかげで、何とか全部 食べきれました。

 

やはり、わが家の食事が 一番だと感じてしまいます。

 

 

その後、午前9時半まで荷物をまとめて部屋を開けるように言われる。

 

今回の検査結果は、8月5日に出るらしいです。

 

 

10、入院の結果発表

 

今日は、1日入院の結果が出る日。

 

朝9時に病院到着。

 

朝から人が多く 密の状態でした。

 

 

受付を経て、診察室の中へ。

 

 

主治医、

 

「 今回も レントゲン診断の結果は神経鞘腫とでているが、もしかすると ヘルニアかもしれない 」

 

「 まれに ヘルニアが鞘腫に見える時がある 」

 

「 ヘルニアでも鞘腫でも、かまわず切ってしまうのは、体に負担が大きすぎるので もう少し様子をみましょう 」

 

「 もしヘルニアで痛みが続くようなら、リリカの薬を飲み続ければ大丈夫 」

 

「 実際、数十年飲み続けてる人もいるし 」

 

と、言われた。

 

 

ここで、経験の浅い主治医なら 神経鞘腫として手術をされていたのかもしれません。

 

 

9月16日、「MRI」の結果をみて 主治医が最終的な判断をすることになった。

 

取り合えず、リリカの薬を42日分もらって帰りました。

 

 

 

11、最終診断

 

9月16日、4度目の「MRI」検査日。

 

慣れたせいか苦痛にならず終わり、結果は次の日に出るらしい。

 

 

次の日、いよいよ最終診断。

 

 

主治医

 

「 大きさも変わってないので、ヘルニアだと思います 」

 

「 リリカの薬を飲みながら、このまま様子をみましょう 」

 

と、言われた。

 

 

2021年1月に念のため検査を受けるが、結果は同じでした。

 

 

現在、2022年2月

 

リリカを飲まなくても平気になり、いつも通り過ごしています。

 

 

余計な手術をされなくて、ほんとよかった。

 

やはり、有名な先生の診断は凄いと実感しました。

 

 

 

 

*ここまで、読んでいただいて ありがとうございました。

 

 

少しで 参考に なるところがあれば幸いです。

 

 

 

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