ベーキングパウダーとは、重曹と比べ何が違うのか?

「ベーキングパウダー」について

 

「ベーキングパウダー」の主成分は「炭酸水素ナトリウム (重曹) 」です。

 

では、「ベーキングパウダー」と「重曹」では、何が違うのでしょう?

 

 

今回は、「ベーキングパウダー」と「重曹」、2つの性質のちがいを 調べてみました。

 

 

 

 

ベーキングパウダーの性質

 

結論から言います。

「ベーキングパウダー」は、重曹のガス発生反応をコントロールするための「助剤 (酸性剤) 」が 複数添加されています。

 

この助剤は、重曹分解を促進する作用を持ちます。

 

「ベーキングパウダー」は、重曹時に起こる「生地の色」の調整も行われます。

 

 

 

助剤について

成 分 成 分 の 機 能

助 剤( 酸性剤 )

重曹(ガス発生剤) に作用して、分解のスピードやガスの発生開始温度などを調整する。
生地のpHも同時に調整する。

クエン酸、酒石酸、第一リン酸カルシュウム、ピロリン酸カルシウムなど

 

 

 

「ベーキングパウダー」の分類

 

ベーキングパウダーには、主成分の「炭酸水素ナトリウム」の他に、数種類の「助剤」が配合されています。

 

この「助剤」の選び方によって、「ベーキングパウダー」は、「速効型」・「持続型」・「遅効型」のグループに分類されます。

 

 

 

「ベーキングパウダー」の分類

速 攻 型 持 続 型 遅 攻 型
比較的低い温度で、多量のガスを発生させます。 広範囲の温度で、持続的に多量のガスを発生させます。 オーブンの比較的高い温度になって初めて、多量のガスをを発生させます。

 

 

 

 

「ベーキングパウダー」3つの分類

 

@ 速効型ベーキングパウダー

 

比較的低い温度からガスが発生し始めます。反応の高い酸化剤を多めに配合した「ベーキングパウダー」です。

 

加熱温度が100℃を超えない蒸かし菓子や、生地を室温で少し膨らませておきたいお菓子の利用されます。

 

 

 

A 持続型ベーキングパウダー

 

速効性と遅効性を、バランスよく組み合わせ、比較的広い温度範囲で持続的にガスが発生するよう作られました。

 

バターケーキなどに 利用されます。

 

 

 

B 遅効型ベーキングパウダー

 

オーブンの中など比較的高い温度で多量のガスが発生し始めます。反応性のやや低い酸性剤を多めに配合した「ベーキングパウダー」です。

 

高温で焼き上げたいお菓子などに利用されます。

 

 

 

 

「生地の色」の調整

 

助剤の配合によって、「ガスの発生温度」の調整の他、最終的な「生地の色」の調整も行われています。

 

例 )小麦のフラボノイド色素は「pH」によって色が変わります。

 

蒸かし饅頭のように白く仕上げたいお菓子は、最終的に生地が「酸性」になるようにします。

 

逆に、焼き色を強く付けたいお菓子は、「アルカリ性」に仕上がるよう調整されています。

 

 

 

まとめ

 

1、「ベーキングパウダー」の主成分は「炭酸水素ナトリウム (重曹) 」です。

 

2、「ベーキングパウダー」は、重曹のガス発生反応をコントロールするため「助剤」が複数添加されています。

 

3、「助剤」は、重曹分解を促進する作用を持ってます。

 

4、「ベーキングパウダー」は、「重曹」時に起こる「生地の色」の調整も行われます。

 

5、「ベーキングパウダー」は、「速効型」・「持続型」・「遅効型」の 3つに分類されます。

 

6、「生地の色」の調整も行われています。

 

 

 

 

以上、参考にしていただけたら幸いです。

 

 

 

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